秋季彼岸会 3日目

9月20日(木)

秋季彼岸会も、今日の朝席で御満座。

急にすっかり秋めいて、法座中にモズの声。

 

朝席では、宗教のもつ大切さをいろいろと聞かせていただき、ふと、この言葉を思い出した。

宗教無き科学は欠陥であり、科学無き宗教は盲目である。

これは、アインシュタインの言葉。

ヒトが人間となる。人間として育てていただくには、宗教は大切。

 

ここ数日、ニュースで流れていた映像。

宗教を失ったところでは、ヒトはこんな風になってしまうのか・・・。

ホンの一握りのヒトたちであろうが、そこにいろんなことを学んだ。

 

明日から報恩講参りがいよいよスタート。

しばらくは小坪地区。
少し涼しくなり、朝日、潮風を浴びながら小坪へと通うことに。

季節の変わり目。
互いにからだに気をつけて、一日一日を過ごしましょう。

 

秋季彼岸会、ようこそのお参りでした。

2012年9月20日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 2日目

9月19日(水)

秋季彼岸会2日目。

今日は少し気温も下がり、さわやかな一日。

Dsc_0692_r

お参りに行った白岳地区では、コスモスが咲き、モズの声も聞こえ、夕方には秋の夕暮れ。

暑さ寒さも彼岸まで

 

夜席では、蓮如上人の『蓮如上人御一代記聞書』に出てくる

仏法は無我にて候ふ上には、人に負けて信をとるべきなり。

のお味わいを聞かせていただいたが、その夜席で初めての出来事が・・・。

 

首輪を付けた子猫が庫裏に入っていて、御講師が出るのをお見送り。
その慣れた姿にてっきり寺の猫だと思ったそうだが、こちらも初めて見る姿。

猫を庫裏から廊下へと出し、本堂でお聴聞していると、本堂の網戸越しに「ニャーオ、ニャーオ」と鳴き声が。

飼い主の方がお参りしてると思って探していたのか、ずっとなかをキョロキョロキョロキョロ。

 

あんまり鳴くので仕方なく外へ。

すると、静かになって足もとでチョロチョロと。

Dsc_0695_r

お寺に来てる、しかも飼い猫なので、追い払うことも出来ず・・・。

 

しばらくして落ち着いたと思って、また本堂に戻ると、「ニャーオ」とやってくる。

人差し指を口に当て、「シーッ」とすると静かに座って終わるのを待っていた。

 

どうやら、飼い主の方は本堂にはいなかったが、心当たりの方がおられたので、連絡して迎えに来てもらい、猫騒動も一件落着。

 

今日は『ほとひろ』にも紹介された長浜の銭湯『胡子湯』が最後の日。

お寺にも参りたいけれど・・・やっぱり最後だからと、そちらへ行かれた方もおられると聞く。

長浜で唯一残っていた最後の銭湯が消える。

時代の流れとは言え、“なくなる”と聞くと何だか寂しい気も。

 

明日の朝席で御満座。
お誘いあわせてお参りを。 

2012年9月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 1日目

9月18日(火)

今夜から秋のお彼岸法座「秋季彼岸会」。

日中はまだまだ暑いが、夜は秋の虫の声が聞こえてくるなかでのお聴聞。

講師は、阿賀の称名寺 南 秀和 師。

100_0149

「易往而無人」のお話から、地獄・極楽の話を聞かせていただく。

地獄は、我欲の世界。
極楽は、相手を思いやる世界。

毎日のようにニュースで見るのは、我欲の世界。

地獄は一定すみかぞかし。 (歎異抄)

極楽にはほど遠い世界(此岸)にいることを実感。
ただ、それに気づき、少し心持ちを変えてみると、世界も少しは変わるかな。

 

世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ

ようこそのお参りでした。

2012年9月18日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

平和の鐘

9月18日(火)

本日、東京の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、第32回千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要が営まれた。

 

この法要は、浄土真宗本願寺派が、悲惨な戦争を再び繰り返してはならないという平和への決意を確認するため、毎年9月18日に修行されている。【参考】本願寺ホームページ

このたびの法要では、法要において「平和宣言」を行い、「平和の鐘」を撞くこととなり、その同時刻に全国の寺院にも撞くよう呼びかけた。

初めての呼びかけに応え、専徳寺の梵鐘も、この時刻にあわせて梵鐘を鳴らした。

 

ただ、いくら力いっぱい撞いたところで、「讃仏偈」の「響流十方」。あらゆる世界に響き渡るほどの大きな音は出ない。

そこで、鐘の音をYouTubeに。

今日、この鐘の音が届かなかったところにも、届いてほしい。

 

今夜から秋季彼岸会。

2012年9月18日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

敬老会

9月17日(月)

今日は敬老の日。

本堂に年に一度の特設舞台が設けられ、長浜自治会・長浜女性会主催の敬老会が開かれる。

100_0146_r

日頃のご苦労をねぎらいながら、楽しいひとときを。

ただ、台風16号。
特に大潮と重なっていただけに心配されたが、それほど大きな影響もなく。

 

「敬老」

「敬」の語源を調べてみると、「苟」は、羊の角に触れないように、はっとして人が体をかがめた姿。

「緊張してつつしむ」ところから、「うやまう」という言葉が生まれているそう。

 

「畏敬の念」という言葉もあるが、そのくらい昔は緊張感のある接し方であったのだろう。

今は少し違った気がする。

何となく緊張感がないような・・・。

親しき仲にも礼儀あり

 

年長者に対して、自然に対して、何に対しても「敬う」こころは大切にしたいもの。 

 

明日は昼から「平和の鐘」。
そして夜から秋季彼岸会の法座。

お誘いあわせてお参りを。

2012年9月17日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

フレデリック・バック展 ~広島県立美術館

9月15日(土)

午後から長男と一緒に、広島県立美術館に行った。
17日まで開催されている『フレデリック・バック展』を観るために。

夏休みに行ければ良かったのだが、なかなか行く機会が整わず、何とか閉幕前に。

『木を植えた男』

小学校の読み聞かせで読もうかと思ったが、時間内に読み終えるのは難しいので、諦めた絵本。

 

たくさん展示された絵の何とも言えない色が印象的だった。

自然を愛し、動物を愛し、平和を愛したバック氏の絵には、強いメッセージが込められていた。

Dsc_0691

夕方、車で帰る途中、雨が突然降り出し、クレアラインで前が見えなくなるほどに。

安全運転で何とか通り抜けたが、ここはどこだろう?と思うほどのスコール。

Img006

環境破壊がこんなところにも現れているのかな?

 

9月18日、東京で第32回千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要が営まれる。

このたび、この法要の平和の鐘に合わせ、全国の本願寺派寺院に梵鐘を鳴らすよう依頼があった。

専徳寺でも、午後1時15分より鳴らす予定。

もし君が平和を望むなら、どうかアニメーションで平和を用意してほしい。絆を結び、愛し、理解するために作られるアニメーションで。

今日の『バック展』に展示されていたメッセージカード。

アニメーションは作れないが、当日の鐘は、寺院より発信するメッセージ。

 

平和を願う鐘の音。みんなのこころに届きますように。

2012年9月15日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

親鸞 わが心のアジャセ ~呉公演~

9月13日(木)

今日は創作劇『親鸞 わが心のアジャセ』の呉公演。

Ajaseposter001

午後3時開演ではあるが、午前8時45分に会場となる呉市文化ホールへ集合。

呉で開催ということで、組内の寺院はお手伝い。
9時から荷物の搬入作業、そして舞台の設営。

Img_201209133815

昼からはエキストラとして出演するため、衣姿に着替えリハーサルに参加。

Img_201209136560_2

エキストラとは言っても、ラストの場面で僧衣姿で舞台に上がり、役者の皆さんと一緒に念仏を称える僧侶役。

呉東組から総勢11名のエキストラが参加。

 

リハーサルが済むと、今度はスーツ姿に着替えて、観客の場内整理。

そして、舞台を観させていただき、ラストシーンに備えて再び衣姿に着替え、スタンバイ。

 

何とか出演し、無事幕を閉じる。

Img_2012091317953

この後、この舞台は鹿児島、大阪(枚方)とまわり、最後仙台公演。

その仙台では、東日本大震災により被災された方々を招待することを、最後に主演の川崎麻世さんにより告げられると、場内どよめき。

その声に応え、たくさんの方が会場を後にする際、募金に協力してくださった。

100_0142

その後、再び着替えて、後片付けの手伝い。

 

本当に長い長い一日であったが、カーテンコールに手を振って、幕が下りたとき、目の前にいた川崎麻世さんや音無美紀子さんから「お疲れさまでした」の言葉を聞いた時、「舞台」という非日常的な空間にご一緒させていただいたことに感謝。

 

ようこそのご来場でした。

2012年9月13日 | カテゴリー : 呉東組, 行事 | 投稿者 : sentoku

我聞会 9月例会

9月9日(日)

今夜は広駅前の浄円寺にて呉東組我聞会。

『蓮如上人御一代記聞書』の輪読は、(129)(130)(131)の3条をみんなで読み、その内容について担当者が発表。

「灯台もと暗し」

(129)に出てくるこの言葉。
案外、岬に立つ灯台だと思われがちだが、蓮如上人の時代にすでに使われていた。
実はこれ、昔のロウソクなどを使った照明器具のこと。

言われてみると、なるほどと・・・。

 

次の2条は「つねに初めてのように聞くこと」という聴聞の心得について。

なかなかこれが難しい。
ただ、同じことを何度も聞いても、時には左から右へ・・・という話が、すっとこころに届いてくることも。

日々、いろんなことを経験し、その話がこころに入ってくるご縁がととのったとき、同じことでもすっとこころに。

 

そのあとの法話では、語りかけ育児の話から、阿弥陀さまの“はたらきかけ”について聞かせていただく。

 

帰るとすっかり秋の虫の声。
まだまだ日中は暑いが、確実に秋はそこまで。

2012年9月9日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

講演とビデオの夕べ

9月8日(土)

今夜は年に一度の仏教壮年会と仏教婦人会共催行事。

講演とビデオの夕べ

100_0132

講演は、浄円寺若院 桑原昭信師。

“親のよびごえ 子のよびごえ”
保育所のお迎えの一場面から聞かせていただく。

 

そして、ビデオは没後60年を迎えた金子みすゞさん。

お仏壇

お背戸でもいだ橙(だいだい)も、
町のみやげの花菓子も、
仏さまのをあげなけりゃ、
私たちにはとれないの。

だけど、やさしい仏さま、
じきにみんなに下さるの。
だから私はていねいに、
両手をかさねていただくの。

家にゃお庭はないけれど、
お仏壇にはいつだって、
きれいな花が咲いてるの。
それでうち中あかるいの。

そしてやさしい仏さま、
それも私にくださるの。
だけどこぼれた花びらを、
踏んだりしてはいけないの。

朝と晩とにおばあさま、
いつもお灯明(あかり)あげるのよ。
なかはすっかり黄金(きん)だから、
御殿のようにかがやくの。

朝と晩とに忘れずに、
私もお礼をあげるのよ。
そしてそのとき思うのよ、
いちんち忘れていたことを。

わすれていても、仏さま、
いつもみていてくださるの。
だから、私はそういうの、
「ありがと、ありがと、仏さま。」

黄金(きん)の御殿のようだけど、
これは、ちいさな御門(ごもん)なの。
いつも私がいい子なら、
いつか通ってゆけるのよ。

家の中心にお仏壇のある生活。
大切なことを伝えてくれ、そして育ててくれる。

それが過去形となりつつある時代。
過去形にしてしまわないよう、家庭の中で伝えていきましょう。

ようこそのお参りでした。

2012年9月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

長浜~小坪 通学路

9月7日(金)

小坪から長浜へと向かう道。

これまでとは違った光景に気づく。

Dsc_0679
海岸沿いの工場の壁に

Dsc_0680
通学路 やさしい運転 ありがとう

そして、もうひとつ

Dsc_0683

Dsc_0683b

思いやる 心ひとつで 事故はゼロ

これは、広南小学校学校だより9月号によると、中学生のボランティア活動で地元企業の工場の壁に描かれた交通安全メッセージ。

 

学校と地元が協力し合って、お互いが気持ちよく走れる道づくり。

道だけでなく、何でもそうでありたい。

2012年9月7日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku