広南小学校 読み聞かせ (4)

6月18日(月)

朝から広南小学校、読み聞かせに。

今日の担当は6年生。

6年生ともなると、いろんなことを学ぶ時期。
そんなこともあり、今日は短い2冊の本を紹介。

1冊目は、新美南吉作『でんでんむしのかなしみ』

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自分の殻のなかに、かなしみがいっぱい詰まっていると思った“でんでんむし”。

ともだちにその悩みを相談すると、誰も彼もかなしみを持っていることを知っていく。

この話を読んだとき、仏教説話「キサーゴータミー」の話がふと浮かんだ。

 

そして、2冊目が、

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山本真理子作『ほたる』

先週、学校に持って行って見てもらったホタルの話。

これは実話に基づいた鹿児島県知覧から飛び立った特攻隊少年兵と食堂のおばさんとの話。

この本の存在を知って調べたが、どこも現在扱っておらず、探しているうちに行き着いたのが、大分県の「筑前町立大刀洗平和記念館」のホームページ。

ここの売店グッズ販売で、この本を扱っていることを知り、取り寄せる。

このホームページに行き着いて、大刀洗が戦前東洋一の陸軍飛行場と謳われた地だということも初めて知った。

そして、この本の絵を描いた佐伯和子さんは呉市出身だということも。

 

自分の体験したことのないことも、こうしていろんなかたちで聞かせていただく。

そんななかから、いろんなことを学ばしてもらう。
みんなにもそんなことを学んで欲しい。

2012年6月18日 | カテゴリー : 絵本, 長浜 | 投稿者 : sentoku

父の日

6月17日(日)

今日は父の日。

母娘2人でお父さんのご縁にお参りに来られた。
年回法要でも命日でもないが、今日お参りになられたのは、父の日だから。

その亡くなられたお父さんの70歳の誕生日のできごと。
依頼を受けた当日、報恩講にお参りすると、終わった後に一緒に写真を撮らせて欲しいと言われた。

話を伺っていると、何とその日が自分の70歳の誕生日で、運転免許証も返納し、これからは毎年自分の誕生日に報恩講のご縁に遇いたいと伝えられ、それから数年ご縁をいただいた。

そんなお父さんへの父の日のお礼参り。

お父さんに導かれ、手を合わせ、そして感謝の気持ち。
お父さんの願いが届いている。

 

我が家では子どもたち2人から切り絵と絵のプレゼント。

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毎日感謝し、感謝されることも良いのかも知れないが、1年に一度だからこそ感じることもあるのかな。

2012年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

庫裏の屋根 補修

6月17日(日)

雨もやみ、晴れ間も出てきた。

昨日崩れた庫裏の屋根。

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改めて確認すると、降り棟だけがきれいに滑り落ちている。

ただ、滑り落ちた瓦の落ちたところが損傷。

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朝、総代さん方が集まって、至急瓦業者へ依頼。

見てもらうと、降り棟の下の瓦は割れていないので雨漏りの心配はないとのこと。

ただ、割れている瓦がある部分は、入れ替えていただく。

 

不幸中の幸いか、まだ落ちたのが庭側であったから良かったが、反対側だと道路に落ちて大変なことに。

事故なくすんでホッと一息。

 

ただ、屋根に関しては本堂の雨樋も以前より問題に。

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銅製の雨樋にどんどん穴が開いてきて、雨が降る度に大きな音を立てる。

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酸性雨などの問題で、銅が溶けてしまう。
一部は銅製の樋にコーティングがなされたものに替えられたが、他の部分もいよいよ替え時か。

2012年6月17日 | カテゴリー : 災害 | 投稿者 : sentoku

庫裏の屋根が崩落

6月16日(土)

いよいよ梅雨本番。

今日も一日雨が降り、夜7時少し前、大きな音が響く。

雨の影響からか、庫裏の屋根が崩れ落ちた。

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薄暗くなってきた頃の出来事のため、どこが崩れたのか分からず、いろんな角度から見てみることに。

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最初は、仏間の上の屋根かと思ったが、外から屋根を見てみると、

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何と、2階の降り棟(くだりむね)と呼ばれる屋根が完全に崩落。

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すぐに総代長さんに連絡をするが、土曜日の夜では何とも手が付けられない。

明後日開かれる門信徒世話係総会の準備のため、明朝総代さん方が集まるので、そこで相談することに。

台風も近づき、雨も降り続く予報のため、何とか応急処置をしたいところだが、この屋根は瓦職人の方も怖がるほどの急勾配。

今のところ、雨漏りの気配はなさそうだが、ただただ、これから強い雨が降らないことを願うばかり。

 

2012年6月16日 | カテゴリー : 災害 | 投稿者 : sentoku

仏教婦人会法座 3日目

6月14日(木)

今日の朝席で仏教婦人会法座も御満座。

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今日聞かせていただいた、金子みすゞさんの「海とかもめ」

 海とかもめ

海は青いとおもってた、
かもめは白いと思ってた。

だのに、今見る、この海も、
かもめのはねも、ねずみ色。

みな知ってるとおもってた、
だけどもそれは うそでした。

空は青いと知ってます、
雪は白いと知ってます。

みんな見てます、知ってます、
けれどもそれも うそかしら。

正信偈の「邪見憍慢悪衆生」を物語った人間の姿。

思い込み、耳を貸さないようなものは、「信楽受持甚以難」。本願のお念仏をいただくのはとても難しい。

 

聞かせていただいたことを、素直に頷けることは有り難い。

 

ようこそのお参りでした。 

2012年6月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教婦人会法座 2日目

6月13日(水)

青空のもと、シオカラトンボもやってきた。

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今日は朝・昼・夜と仏教婦人会法座。

朝席で聞かせていただいた

咲いた花見て喜ぶならば 咲かせた根っ子の恩を知れ

どなたのことばか調べてみたが、分からない。
でも、いろんな方がこのことばを紹介している。
こころに響くことばとは、そんなところから生まれるのかな。

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また、昨年の東日本大震災で被災したお寺の娘さんの話を聞かせていただいた。

お寺を失い、住職である祖父、坊守である祖母、そして母を亡くした女子高生が、崩壊したお寺で祖母にプレゼントしてもらったトランペットを吹く。

その写真が新聞に紹介され、話題になったそう。《参考》大谷派 災害V活動のブログ

そして、その写真を見た東京フィルハーモニー交響楽団の方が被災地支援のチャリティーコンサートに出演を依頼し、そこでトランペットを演奏。

ただ、その模様を紹介した『朝日新聞』タイトルが『「負けないで」 岩手の少女 天国の母へ涙のトランペット』。

感動的な話なのに、そのタイトルは・・・。

亡くなられたのは、真宗大谷派寺院の住職、坊守、若坊守。
「天国」ではなく、「お浄土」。

郵便物でも番地が違っていたら、宛先不明で戻ってくる。

行き先だけはくれぐれも間違えないように。

 

ともあれ、こうして個人の話を聞かせていただくと、こころにずんと響いてくる。

東日本大震災で15,861名の方がお亡くなりになったと数字で聞くよりもずっと。

ひとりひとりに名前があり、さまざまな人生が。

 

夜の席で「一子地」の話を聞かせていただいたが、それと重なって聞こえた。

 

明日の朝席で御満座。

ようこそのお参りでした。

 

2012年6月13日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教婦人会法座 1日目

6月12日(火)

昼間ぱらついた雨も上がり、今夜から仏教婦人会法座。

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御講師は、北広島市 本立寺 朝枝暁範 師。

『讃仏偈』に出てくる

正覚大音 響流十方

音が響く。

そのお話をいろいろと聞かせていただいた。

音が響き、こころに届いたとき、それがそのまま現れる。

われ称え われ聞くなれど 南無阿弥陀
連れてゆくぞの 親の喚び声

今日ご紹介のあったこの原口針水和上の詩は、称名正因の邪義との疑いをかけられた大厳師とのやりとりのなかで生まれたそう。《参考》安芸教区ホームページ

 

石泉僧叡和上も一時「称名正因の邪義」と非難された。

どちらも届いた姿(南無阿弥陀仏)を大切にされたこと。

 

いただいたご縁を大切に。

ようこそのお参りでした。

2012年6月12日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

広南小学校 町探検

6月11日(月)

読み聞かせを終え、明日からの法座の準備。
夏用の打敷を掛ける。

広南小学校の3年生が、社会科の授業で長浜を探検中、専徳寺を訪れる。

避難場所にもなっているので、その確認をした後、お寺を見て回る。

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長浜の子どもたちは、ここで遊んだり、日曜学校に行ったりと、お寺のことは少しくらい知っていても、小坪の子どもたちはほとんどがお寺初体験。

「どうして、黒板があるんですか?」
「仏さまの教えを先生が来て教えてくれたりするからですよ。」

「これは何ですか?」
「これは鐘を叩く道具です。」
「何でこんなに大きいんです?」

「毎日ここに通ってるんですか?」
「ここに住んでるんです。」
「ここ(本堂)で寝てるんですか?!」
「・・・・。」

「ここには神様がいるんですか?」
「神様でなく、仏さまですよ。」
「ふ~ん、仏さま・・・。って、仏さまって何?」
「・・・・。」

と、こんなまじめで面白いやりとりがいろいろ。

今どき、お寺のことは分からないっていうのが一般的なのだと改めて感じる。

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そして、午後から広島別院の安芸教区総講習会に。

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ここでの質問を聞いていると、子どもたちの質問は何と純粋でストレートなのだろうと・・・。

明日から仏教婦人会法座。
お誘いあわせてお参りを。

 

2012年6月11日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校 読み聞かせ (3)

6月11日(月)

今日は広南小学校の読み聞かせ。

読み聞かせをはじめて3回目。今回は5年生を担当。

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1、2年生には、友だち、相手を思うこころ、そんなテーマの本を選んでみたが、高学年には“いのち”の話。

いのちのいれもの

この本は、旭山動物園を日本一の動物園にした元名誉園長 小菅正夫氏の書かれた本で、亡くなったアムールトラの“いち”を通して、いのちのつながりは40億年も前から続いているいのちであること。

そして、そのいのちを最後まで投げ捨てず、かがやいて生き抜いてきたことが説かれている。

 

最後まで、静かに聞き入ってくれた。

 

それから、先週ホタルの話を2年生に読んだが、見たことのない児童が多かった。

息子も見たことがないので、一度見せてやりたいと取り寄せた。

呉でホタルが見られるのは、本庄水源地安浦の野呂川ダム周辺
ただ、なかなか見に行くことも難しく、また保護されていたりするので捕ることはできない。

それで、いろいろと調べてお取り寄せ。

読み聞かせに行くついで、校長先生に預け、ご無理をいって全教室をまわっていただく。

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ゲンジボタルは、幼虫の頃はカワニナという貝を食べるが、さなぎを経て成虫になると、水だけでその短い一生を終える。

光り輝いて生きるいのち。

そのいのちを通して何かを感じてくれたら。

2012年6月11日 | カテゴリー : 絵本, 長浜 | 投稿者 : sentoku

我聞会 6月例会

6月10日(日)

梅雨入りしたものの、今日は夏日。

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世の中はクールビズ、最近はスーパークールビズということばまで出てきているが、衣には関係なし。
襦袢に白衣に衣。少なくとも3枚重ね。

最近はいろいろと改良された生地が使われているので、少しは良くなっているが、それでも汗だく。
体調管理に気をつけて、この暑い夏を乗り切らねば。

 

今夜は広の善通寺にて若手僧侶の勉強会“我聞会”。

『蓮如上人御一代記聞書』の(125)(126)を輪読。

今日は私が担当。

(125)は、蓮如上人が亡くなるほんの少し前の話。

病床の蓮如上人が、弟子の敬聞坊に自ら書いた『御文章』を読ませ、「自分の書いたものではあるが、本当にありがたい」とおっしゃられたという話。

これを読んですぐに浮かんだのが、甲斐和里子さんの

み仏のみ名を称えるわが声は、わが声ながら尊かりけり

自分がしていることだけれども、させられているというか、させていただいている。
にじみ出る信仰のお味わいの世界。

 

法話では、摩訶薩埵の捨身と天草の耳四郎の話を聞かせていただく。

摩訶薩埵の話は、法隆寺の玉虫厨子に描かれている捨身飼虎図で有名な話。

天草の耳四郎は、法然聖人と盗人耳四郎の話。

 

聞かせていただく。

人から聞かせていただくことは、その人の説き方によってまた違う。
それも、また面白い。

 

明日は朝から読み聞かせ。

 

2012年6月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku