7月17日(火)
今日も青空の下、石泉文庫虫干し法座。
中国地方は梅雨明けしたと見られるそう。
朝席が終わると、石泉文庫から蔵書を専徳寺へと運ぶ。
広南小学校6年生のみなさんも地域学習でお手伝い。
小坪の子どもたちにとっては、石泉文庫?宇都宮黙霖?かも知れないが、汗だくになりながら本を干すのを手伝ってくれた。
本を干し終わった後、石泉文庫や宇都宮黙霖の話をいろいろと聞いていただくのだが、小学生だけでなく、お手伝いしてくださった地域の御門徒の方々も残って聞いてくださる。
石泉僧叡和上が生まれて250年。
65歳で亡くなり、その30年後にその後の石泉文庫のあり方について、門弟の方々と長浜の御同行で取り決めがなされた。
その一つが虫干し。
以来、この地の皆さんの協力で、ずっと受け継がれている。
200年も昔の本でありながら、きれいな姿で残っているのは、こうした方々のおかげ。
今日、参加した小学生のみなさんも、その輪に加わった。
実際にさわって、いろんなことを感じてほしい。
そして、今日はたくさんの質問もいただいた。
午後3時より干した本を片付け、一切経以外の蔵書を目録と照合。
そして、夜席でいただいたことばは、
仏身円満無背相
このことばは、昨日の夜席でおつとめした『般舟讃』のことば。
中国の善導大師のことばである。
仏身円満無背相 十方来人皆対面
仏身円満にして無背の相なり 十方より来る人、みな対面す。
ほとけさまは背中を向けない。どこから来る人に対しても向かいあう。
私たちは面倒なことには背を向け、出来れば関わらないでおきたいという気持ちを持ったりする。
今、問題になっている”いじめ”もそう。
でも、今日こうしてみんなが虫干しという行事に向き合い、関わった。
ほとけさまのこころを知り、みずからの姿を知らされる。
ようこそのお参りでした。