5月24日(木)
今夜は阿賀の称名寺にて我聞会(若手僧侶の勉強会)の例会。
先月は所用と重なり出席できず、久々の『蓮如上人御一代記聞書』。
今日は(123)(124)の2条を輪読。
(123)すすんで聖教を求め、持っている人の子孫には、仏法に深く帰依する人が出てくるものである。―現代語訳より―
あらかじめ大切な本があるのと、ないのとでは、出発点が違う。
今、いろんな絵本を買い求めているが、息子が時々こそっと読んでいるらしく、感想を聞かせてくれる。
これもひとつのご縁である。
そして、法話では、寺川幽芳氏の法話より『大悲ものうきことなくて』という話を聞かせていただいた。
ある雨の日に飛行機に乗ったときのこと。
離陸前に何気なく窓の外を見ると、すぐ下に整列して手を振ってくれている人たちの姿を見つけた。
それは、それまで忙しく整備をしていた人たちが、ゆっくりと動き出した機体を見上げながら、大きく手を振って見送る姿だった。
その姿は、機内のスクリーンに映し出されることもなく、それまで一度も目にしたことがなかったが、自分の知らないところで、こうして旅の安全を願って見送ってくれている方がいたことに初めて気づかされた。
自分の気づかないところで願われている。
煩悩にまなこさえられて 摂取の光明みざれども
大悲ものうきことなくて つねにわが身をてらすなり (高僧和讃)
今日も良いご縁をいただいた。