4月11日(水)
今日の雨で桜がかなり散ってしまったが、それでもまだ美しく咲いている。
お通夜からの帰り、寺の近くのIさん宅のソメイヨシノが、外灯に照らされ何とも幽玄な光景。
その桜の下にいたのが、一匹のタヌキ。
車のライトに驚いたのか、じっと暫くにらめっこ。
ちょっと毛に艶のない感じの親タヌキ。
タヌキも今年最後の夜桜見物に来てたのだろうか・・・。
眺むとて 花にもいたく馴れぬれば
散る別れこそ 悲しかりけれ
桜の花をこよなく愛した西行法師の句。
はじまりがあれば、終わり(別れ)もある。
ちょうどこの時期はそんな頃。
でも、別れは悲しいからといって、はじまりがなければ良かったのかというと、それはちょっと・・・。
人のこころは複雑である。
ただ、終わりがあるのだから、今を大切に。
もう一雨降ったら、今年の花見もおしまいかな。
今宵はタヌキとともに夜桜に思う。