春季彼岸会 2日目

3月27日(火)

今日も引き続き春季彼岸会。

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死について考えたことがないというのは、生きることについて真剣に考えたことがないということである。
        (昨年9月の正蔵坊掲示伝道のことばより)

夜席で、御講師が30年ほど前にインドの仏跡を旅し、製作した短編映画を見せていただいた。

 

私も20歳の時、インドの仏跡を訪れた。
初めての海外旅行で、誘われるままに参加。

2週間ほどの行程だったが、初めて訪れたデリーの空港は夜だった。
薄暗い空港内で入国審査を受け、外を見ると真っ暗な窓の外に黒山の人だかり。
バスに乗り込んでホテルに向かうとき、薄暗いなかに自動小銃を持った憲兵の姿。

初めて見る光景に、いきなりカルチャーショック。
2日ほど、ひきつった顔で過ごしていたように記憶する。

そのとき初めて、生きて日本に帰れないかも・・・という不安がよぎった。
私が自分の死を意識した最初の出来事である。

ただ、それが3日ほど経つと、開き直り。
残りどのくらい生きれるのか分からないのなら、そのときそのときを楽しもう!

死を意識して、今生きているいのちを見つめた。

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先日の我聞会で、おもしろい本を紹介していただき、取り寄せた。

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『死にカタログ』

死と向き合うというのは、結局、自分の生き方と向き合うことのようです。

彼岸を思うとき、此岸にいる私は今をどう生きたら良いか。
お彼岸とは、お浄土へ往かれた方を偲ぶご縁ではなく、今の私が出遇うご縁。

春季彼岸会もあと一席。
お誘いあわせてお参りを。

2012年3月27日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku