3月10日(土)
朝8時30分より、住蓮寺にて長浜日曜学校の修了式。
今年は6年生3名が修了。
毎月1回開かれる日曜学校で、1年生の時からほとけの子として学び、今日修了。
お祝いの言葉として、東日本大震災一周忌を前日に控え、牡蠣じいさん畠山重篤氏の話をさせていただいた。
震災後、海辺から生き物の姿が消えた。海が死んだのではないかと恐ろしかったが、4月末ごろだろうか、浜辺にイワシの稚魚の群れが泳いでいた。鳥や虫も戻ってきた。その後も海の持つ、生きものを育てる力はかなり回復してきている。私は約50年、カキの養殖をしてきた。海が死んでしまっていたらどうしようもなかったが、海は生きていた。これならまたカキ作りができる。
山を育て、自然のつながりを大切にしてきた成果が現れている。
日本は国土の6割以上を山林が占める森林国家。それにもかかわらず林業が衰え、森は荒れ放題になった。漁業資源が年々先細りになっている一因でもある。漁業の側からみても林業の再生は重要だ。そのための方策として、数十万戸に上る被災住宅の再建に国産材を使うことを提案したい。放置状態だったために竹が伸び放題に根を張り、木の枝が互いに覆い重なった森も、枝払いなど手入れをすれば再び光合成が活発化し、海も栄養分がもたらされて豊かになる。漁業の復活は農業にも好影響をもたらす。うまい魚介類が豊富に捕れればコメの消費も増えるだろう。うまい魚にはやっぱり白いコメ。すべてつながっている。自然の連関を考えた復興を訴えたい。(SAKEI EXPRESS)
すべてつながっている。
直接的な支援だけでなく、動くことがいろんなかたちで東日本の復興につながっていく。
明日はいよいよ一周忌。
午後2時46分より梵鐘を撞くことも伝えたが、何名くらい撞きに来てくれるだろう。
震災後にテレビで繰り返し聞いた「その気持ちをカタチに」を思い出す。
― あなたの〈こころ〉はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも〈こころ〉は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか
確かに〈こころ〉は誰にも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の〈思い〉は見えない
けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
〈心〉も〈思い〉も初めて美しく生きる
― それは 人が人として生きることだ
宮沢章二 『行為の意味』
夜は6時より仏教壮年会の役員会。
どうすれば減りつつある会員を増やすことができるかが話題に。
長浜の人口自体が減ってきているせいもあるのだが、そんななか、広から通ってくださる会員の方もいらっしゃる。
興味のある方は一度ご参加を。