春季彼岸会 3日目

3月28日(水)

朝席で春季彼岸会も御満座。

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初日は寒かったが、だんだんと寒さも緩み、境内のボケの花も開いてきた。

暑さ寒さも彼岸まで。

 

三國連太郎作品『白い道』を通していろいろとお話をいただく。

ようこそのお参りでした。

2012年3月28日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 2日目

3月27日(火)

今日も引き続き春季彼岸会。

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死について考えたことがないというのは、生きることについて真剣に考えたことがないということである。
        (昨年9月の正蔵坊掲示伝道のことばより)

夜席で、御講師が30年ほど前にインドの仏跡を旅し、製作した短編映画を見せていただいた。

 

私も20歳の時、インドの仏跡を訪れた。
初めての海外旅行で、誘われるままに参加。

2週間ほどの行程だったが、初めて訪れたデリーの空港は夜だった。
薄暗い空港内で入国審査を受け、外を見ると真っ暗な窓の外に黒山の人だかり。
バスに乗り込んでホテルに向かうとき、薄暗いなかに自動小銃を持った憲兵の姿。

初めて見る光景に、いきなりカルチャーショック。
2日ほど、ひきつった顔で過ごしていたように記憶する。

そのとき初めて、生きて日本に帰れないかも・・・という不安がよぎった。
私が自分の死を意識した最初の出来事である。

ただ、それが3日ほど経つと、開き直り。
残りどのくらい生きれるのか分からないのなら、そのときそのときを楽しもう!

死を意識して、今生きているいのちを見つめた。

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先日の我聞会で、おもしろい本を紹介していただき、取り寄せた。

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『死にカタログ』

死と向き合うというのは、結局、自分の生き方と向き合うことのようです。

彼岸を思うとき、此岸にいる私は今をどう生きたら良いか。
お彼岸とは、お浄土へ往かれた方を偲ぶご縁ではなく、今の私が出遇うご縁。

春季彼岸会もあと一席。
お誘いあわせてお参りを。

2012年3月27日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 1日目

3月26日(月)

暑さ寒さも彼岸まで

とはいうものの、今年はまだまだ寒い。

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いつもなら彼岸会の頃には咲いている白木蓮もまだつぼみ。

 

今夜から春季彼岸会。

御講師は、島根県大田市 正蔵坊 菅原龍憲師。

 

昨年10月に住職継職法要が行われ、住職を譲られてのご縁。

前に生れんものは後を導き、後に生れんものは前を訪へ、連続無窮にして、願はくは休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽さんがためのゆゑなり。
               ―道綽禅師『安楽集』―

今日は、「倒木更新」の話を聞かせていただいた。

倒木更新

エドマツやトドマツなど針葉樹林で多く見られるそうで、これらの樹木の新芽は、笹などの下草などによって太陽が遮られたり、暗色雪腐病菌に侵されて死滅してしまい、うまく育たないことが多い。それで、倒れた古木の上に新芽を出すことによって、太陽を浴び、倒木が栄養分となり、また倒木に生えたコケが湿度を保つなど、親の木を通していのちが脈々とつながっていく話。

 

いのちのバトンが受け継がれていくご縁。

春季彼岸会は明後日の朝席まで。
お誘いあわせてお参りを。

2012年3月26日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

我聞会 3月例会

3月23日(金)

今日行われた閉校式。

RCCラジオカーでの取材の模様がブログ(見てみて!ラジオカー)に紹介されている。

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今夜は、雨が降り続くなか、川尻の光明寺にて呉東組若手僧侶の勉強会『我聞会』。

50歳までの勉強会だが、すでに今最長老。
若い人たちの感性、情報、毎回興味深く聞かせていただける。

 

今日の『蓮如上人御一代記聞書』の輪読は、いよいよ末巻(119)(120)。

今日は聞き方についての話。
ついつい自分本位に聞き、人の話に耳を貸さない。そのことを戒める話が説かれている。

 

そして、法話では、広島出身の女性シンガーソングライターのMetisの『人間失格』を聞かせていただく。

涙を忘れていませんか?
大事なことから逃げてませんか?
自分に嘘をついてませんか?
諦めることになれすぎてませんか?
泣きたければ 泣けばいい
叫びたければ 叫べばいい
それでいいんだよ 君でいいんだよ
すべていいんだよ きっといいんだよ
明日は明日の風が吹く

昨年の震災前、3月2日にリリースされたこの曲。
震災を通して話題になったそう。

YouTubeでも、この曲がいろんな形で取り上げられているが、大変考えさせられる歌だった。

 

そして、いのちの話を聞かせていただく。

今日も、いろんな形で“いのち”、“生きる”の意味を味わわせていただいた。

2012年3月23日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

長浜小学校 閉校式

3月23日(金)

今日は寒く雨の降るなか、長浜小学校の閉校式。

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それに先だって終業式と送別式が行われたが、そこにRCCラジオカーによる突撃レポート。
閉校を迎えるに当たって最後の長浜小学校から生中継。

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送別式では5名の先生が転任。
涙・涙のお別れに。

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閉校式では校長先生、教育委員会に続いてPTA会長あいさつ。

会長に代わって副会長として、一言あいさつをさせていただいた。

3月4日の閉校イベントでの話。

寒くて小雨の降るなか、イベントが行われ、そして、最後におぜんざいが振る舞われた。

それを食べ終わった年配の男性がおっしゃった一言。

あー、美味しかった。ごちそうさまでした。

このこころからこぼれた一言を聞いたとき、とてもこころが暖まった。
そして、それまで寒いなかでしてきたことがキラキラと輝いた。

寒かったからこそ、この一言がこころに残った。

 

こころからの感謝の言葉は、それまでのことをもっともっと輝かせる。

「ありがとう」

そのことばをお世話になった先生に、見守ってくれている地域の方、お家の方に伝えて欲しい。
お世話になった教室に、そして長浜小学校にそのこころを届けて欲しい。

これまでの思い出がもっともっと輝くから。

そんな話をさせていただく。

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こどもたちが帰り際、お世話になった教頭先生に「ありがとう」。

寒い寒いなか、ぬくもりのある閉校式。

ありがとう 長浜小学校。

上下町 専教寺

3月22日(木)

今日は姉が嫁いで坊守をつとめている府中市上下町の専教寺に。

尾道自動車道が山陽道尾道JCTから世羅まで開通しており、大変スムーズに行けるように。

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前住職の十七回忌法要。

婦人会の方が作ってくださった精進のお斎をいただき、午後1時30分からの法要まで少し時間があったので、上下の町を散策することに。

上下町は、世界遺産“石見銀山”と尾道を結ぶ銀山街道にあった昔の宿場町。

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この翁橋を北に向かうと突き当たりが芝居小屋『翁座』。
そこを西に入れば専教寺。

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ちょうど25日までひなまつりをしているところだったが、今日は平日。しかもお昼時ということもあって、観光客はチラホラ。

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古いひな人形が古いショーウィンドウに並べられ、ノスタルジックな世界がひろがる。

 

午後1時30分、法要の導師をつとめさせていただき、『阿弥陀経』を読誦。

昨日より永代経法要がつとまり、今席が御満座。
その御満座の席で、ご門徒の方と一緒に十七回忌法要にあわせていただく。

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御講師は、世羅町 円超寺の法正映真氏。

専教寺でも「願」のバッジをつけていただいている。

これもあれもご縁。
大きなご縁に包まれて、ここに私はいる。
その大切なご縁をずっと・・・。

それが永代経のご縁であり、ご法事のご縁。
そして、そのご縁に導いていただいた方にも感謝。

暑さ寒さも彼岸まで

3月19日(月)

明日20日が春彼岸の中日。

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まだまだ肌寒くもあるが、光はすっかり春めいてきた。

卒業式シーズンで、礼服姿の方がそこかしこに。

小学校・中学校の卒業式も終わり、今週末にはいよいよ長浜小学校の閉校式。

そして、呉市営バスも今月いっぱいで廃止。

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呉市交通事業廃止記念「ありがとう市営バス」記念切手が、ご当地フレーム切手として販売されていたので、郵便局のネットショップにて購入。

その切手の上にあるのが、以前呉市交通局から販売された「呉市営バスオリジナルバスセット」。

バスが大好きな次男には申し訳ないが、これだけは見つからないように。

そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう

    ―『時代』 ― 中島みゆき作曲・作詞

大学院時代、中島みゆき大ファンの先輩に誘われて、何度か夜会にも誘っていただいた。
そんなことから、ふとこの歌が頭をよぎる。

なくなってしまう寂しさは、どんなことにもつきまとうが、なくなってしまうからこそ、そこに「ありがとう」の思いが生まれる。

 

「彼岸」とは、今の私たちのいのち(此岸)の対岸。
いのちを終えた後の浄土。
亡くなってしまういのちの行く末に思いを寄せるからこそ、今のいのちに「ありがとう」の思いを持つ。

お墓参りをしたり、ご先祖さまを偲ぶことも大切なご縁ではあるが、その方々のご縁を通して今生かされている私のいのちに「ありがとう」。
お彼岸は、此岸の私のいのちのご縁。

 

専徳寺の春彼岸の法座は来週。

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お誘いあわせてお参りを。

2012年3月19日 | カテゴリー : 法座, 長浜 | 投稿者 : sentoku

長浜小学校 卒業式

3月17日(土)

今日は長浜小学校で「第121回 卒業証書授与式」。

 

今朝の中国新聞朝刊に閉校記念のミニランドセルの記事が紹介されていた。

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長浜小学校最後の卒業生の6年間背負ってきたランドセルがこんなカタチに。

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そして、卒業式会場の体育館に披露される。

 

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全校児童、保護者、地域の来賓の方々に見守られながら、ひとりひとりしっかりと卒業証書を受け取った。

 

このたび卒業する6年生は7名(男子5名・女子2名)。

「第7751号」。

「呉市立長浜小学校」卒業生として刻まれた最後の番号。

在校生からのお別れのことばも、卒業生のお別れのことばも、大きな声でしっかりと響いていた。

そして、校長先生からは「愛と勇気を真摯に」のメッセージが送られた。

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6年生から受ける印象は、「やさしさ」。
そのやさしさを大切に、愛と勇気をもって自らの夢に向かって!

 

天気予報では雨となっていたが、雨も止み、大変すばらしい卒業式だった。