12月22日(木)
午後2時より川尻の光明寺にて、「キンナラ・アルパナ 東日本大震災ベネフィットコンサート」が開かれた。
東日本大震災支援のため、アメリカからやってきた2つのグループ。
緊那羅グループは、1969年ロサンゼルスの洗心寺にて、仏教と仏教文化を学ぶグループとして結成され、雅楽・舞楽は東儀季信師(前宮内庁学部楽師・UCLA教授)のもとで指導を受けている。(1968-2009)
緊那羅太鼓は、新しい邦楽パフォーマンスアートとして設立され、この新しい太鼓のスタイルは、アメリカの浄土真宗のお寺の間に広まっていった。
アルパナ ダンスカンパニーは、カリフォルニア州アーバインを拠点として活動。
ハリシャンカー・ランヤ女史の指導の下、アメリカ・ヨーロッパ・インドで公演をし、これまで開いたチャリティー公演では75,000ドル以上を寄付しているのだそう。
このたびのコンサートは、昨日が広島別院。そして今日は光明寺(呉東組後援)で開かれた。
「ベネフィット(benefit)」とは、利益とか恩恵、また慈善事業のことを意味する英語。
ちなみに、よく耳にする「チャリティー」とはどう違うのか?
チャリティー(charity)とは、キリスト教の《愛》(ギリシャ語でアガペー)のラテン語訳が「カリタス(caritas)」。そのカリタスにあたる英語がチャリティーなのだそう。
カリタスとはイエス・キリストの十字架において啓示された人間に注がれる神の愛、また、それに応えて人間が神と隣人に示す愛を意味することばに由来する。
だから、チャリティーコンサートではなく、ベネフィットコンサート。
仏教では、喜捨とか布施にあたることば。
コンサートは入場無料であったが、この志を受けて施しを。
法務のため、残念ながら前半の雅楽は見れなかったが、アルパナのインド舞踊、緊那羅太鼓とアルパナのコラボレーションは見せていただいた。
廊下に立ち見するほど、たくさんの方がご来場。
「日本人以上に日本のこころを大切にしてるねぇ」との声を聞く。
如来よりいただいた願いをこころに。