永代経法要 2日目

5月10日(火)

永代経法要2日目。

朝から一日雨模様。

『唯信鈔文意』より、「唯」「信」の話を聞かせていただく。

「唯」はただこのことひとつといふ、ふたつならぶことをきらふことばなり。また「唯」はひとりといふこころなり。
                 (『唯信鈔文意』)

」は、「」ヘンに「(ふるとり)」。

「隹」とは鳥をあらわす。
鳥のなかでもハトの話。

ツバメなどの雛は、巣に親が近づくと大きく口を開けて、親からもらったエサを食べて大きくなるけど、ハトはちょっと違う。

ハトの雛は、他の鳥の雛のように親が近づいても口を開けない。
その我が子に対し、親は子の頭をくわえ、お腹のなかからエサを口に流し込む。

この子のためにただ流し込む行為として、「唯」の話を聞かせていただいた。

小さい頃、巣から落ちたキジバトの雛に、いくらエサをあげようと思っても、口を開いてくれず、そのまま亡くなってしまったことを思い出す。

ハトは、エサをそのまま幼い雛に与えることはしない。
親がおなかの身を削って母乳のようなものを作り、それを雛の頭をくわえて一気に流し込んで食べさせる。
この母乳のようなものは、「ピジョンミルク(ハトの乳)」と呼ばれている。

ただ、人間の母乳と違うのは、このミルクはメスだけでなく、オスにも作れるのだそう。

昼席は、『阿弥陀経』を読経し、参拝者に焼香をしていただく。

三奉請に続いて表白を読む。
永代経法要ならびに東日本大震災追悼法要。

このたびは、専徳寺門信徒のみならず、先の震災で亡くなられたたくさんの方々を偲んで、法要を営んだ。

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夜席、安登の方では大雨警報が出ていたにもかかわらず、お参りいただいた。
昨年の7月の虫干しの時を思い出す。

明日の朝席で御満座。

2011年5月10日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku