4月13日(水)
今日、発注していた缶バッジが届いた。
1ヶ月前の東日本大震災。
お寺で義援金は募っているものの、ほかにお寺としてできること。
それをいろいろ考えて・・・、たどり着いたのは伝えること。
お寺は伝道の道場、そして聞法の道場である。
それを形に示すため、缶バッジを制作してみた。
「願」の一字。
そして、「ともにがんばろう」のメッセージ。
この「願」の字は、親鸞聖人の真筆聖教よりいただいた。
「願」の右側には読み方を表す「クワン(がん)」、左側には意味を表す「子カフナリ(ねがうなり)」と書かれている。
この「願」は、私たちの願いではなく、阿弥陀仏の願い。
阿弥陀仏の願いをこころにいただく。
それが信心であり、それを形にしたのが念仏「南無阿弥陀仏」である。
親鸞聖人は、まず信心をいただいて念仏を称え、「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」と願うのがよいでしょうと手紙のなかに記された。
阿弥陀仏の願いをこころにいただいたら、このたび被災された方々の心に寄り添い、ともにがんばろう。そんな思いからこの缶バッジが生まれた。
「その気持ちをカタチに」
この言葉が話題になっているということは、今カタチにすることが求められているということ。
このバッジ。
近々総代・世話係の方にまずお配りしよう。
そして、このバッジをつけたいと思われる方に永代経法要等でお配りしよう。
それから6月に親鸞聖人750回大遠忌法要にお参りするとき、これをつけて参拝しよう。
4月9日から本願寺では大遠忌法要がはじまった。
このたびの法要は、
すべての被災された方々の悲しみに寄り添い思いを分かち合いたいとの願いを持って、4月9日より親鸞聖人750回大遠忌法要をお勤めいたします。
と、御門主様の言葉に示されるように、願いをいただき、願いをもってあうご縁である。