先日、大阪在住の学友塚田氏から1冊の冊子が送られてきた。
法蔵館の「ひとりふたり・・」という施本(小冊子)で、そのなかの「真宗をめぐる人々」に寄稿している。
「カルピス」誕生物語
乳酸飲料の「カルピス」について書かれてあった。
カルピスは、三島海雲(みしまかいうん)という人が生み出したもので、三島海雲は大阪府箕面市「教学寺」の出身。塚田氏のお寺である。
カルピスの語源は、「カルシウム」の「カル」と、古代インドのサンスクリット語「サルピス」の「ピス」を合わせた造語だそうだ。
サルピスとは、熟酥味(じゅくそみ)。
『涅槃経』に、乳のたとえが用いられ、牛乳を精製する過程を乳(にゅう)・酪(らく)・生酥(しょうそ)・熟酥(じゅくそ)・醍醐(だいご)の五味(ごみ)に分け、牛からしぼられた牛乳は、次第に熟成されて最高の美味、「醍醐味(だいごみ)」となる。お釈迦さまの説かれた教えも熟成され、お釈迦さまが最後に説かれた『涅槃経』は最上の教えであると説かれているところに由来する。
三島海雲は、最初「醍醐味」という乳製品を製造販売するが、採算が合わず断念した。その「醍醐味」の製造過程に残ってしまう脱脂乳から、カルピスが生まれたのだそうだ。
《参考》カルピス
乳製品では、めいらくグループの「褐色の恋人スジャータ」も、お釈迦さまに乳粥をさしあげた女性スジャータに由来するのは有名な話だ。
そして、この広島にはチチヤスという乳業会社がある。
このチチヤスは、明治時代に安芸門徒 野村保氏等が、仏法をひろめるために作った闡教部(せんきょうぶ)という組織がある。その闡教部が光道館私立小学校(現在の光道会館)を設立し、その事業資金のために作った広島ミルク会社がその始まりだそうだ。
《参考》チチヤス
また、広島で初めて作られた銀行、広島商業銀行(のち芸備銀行)も、闡教部の活動資金を確保するために作られた。
《参考》芸備銀行塚本町支店
チチヤスの話は以前聞かせていただいたことがあるが、カルピスのことを知り、改めていろいろ知る機会をえた。なにごともご縁である。感謝[E:confident]